お米の国内消費の手助けになればと、独学で始めたスキマ時間のパン屋さん

今回は、池田市でスキマ時間のパン屋「Boulangerie Le Peche」を営んでいる、岡崎桃子さん(通称ももさん)に取材をさせていただきました。

 

店主のももさんは、「口は命の出入口」という言葉を大切にしています。

 

ももさんの本業は歯科衛生士でありながら、

パン屋「Boulangerie Le Peche」も経営しているからこそ

その言葉にぬくもりを感じることができます。

 

パン屋を始めたきっかけは、

豊岡で米農家をしている友人から聞いた一言で

「米粉を使ったパンを作る!」

と一念発起しました。

 

でも独学で始めた米粉でのパン作りは

そんな簡単ではなく、1年半ほど試行錯誤を繰り返し、

ようやく念願のパン屋さんをスタートさせました。

 

今回は、そんなももさんの物語です。

 

米粉を使ったパンを始めた理由

皆さんの知り合いに米農家さんはいらっしゃいますか?

 

ももさんの知り合いに、豊岡で米農家をしている友人が

何気なくもらした言葉があります。

「最近、米があまり売れなくて・・・

卸しても安く買われてしまう・・・」

その言葉を聞いたももさんは

『自分に何か手助けできることはないか』と考えた結果、

ずっと趣味で続けたパン作りを

本格的に始めようと決意しました。

 

ももさんが目指している理想のパンは、

“冷めてもおいしい、身近で毎日食べたくなるパン”

 

見た目よりも味と素材にこだわっており、

「いいもん使ってたら、見栄えが悪くてもおいしい」

と、ももさんは力強く語られました。

 

素材へのこだわり

・お米は無農薬のコシヒカリ

あなたは、田鯉(たごい)農法や合鴨(あいがも)農法をご存知ですか?

 

これらは有機農業の一種で、

「コイ」と「カモ」を味方にして、お米を作るという

とても手間暇をかけた、昔ながらの稲作農法です。

 

お米づくりにおける最大の敵は、雑草と害虫です。

 

一般的には除草剤を使うことで労力削減となるのですが、

やはり様々な問題が発生しているのも事実。

 

その除草剤代わりに「コイ」と「カモ」を放すことで

雑草や虫を食べてくれます。

 

まず、この有機農業へのこだわりにビックリしました。

 

そんな、こだわりのコシヒカリを使用することで

冷めてもおいしいパンになります。

 

・お水は厳選された「ミネラル水」

・小麦は独特な風味が決め手の「大山小麦」

など、とにかく国産にこだわっています。

 

メニューを3つだけにしている理由

【Boulangerie Le Peche】は、メニューを3つに限定しています。

 

・米粉を使用した もっちもち 食パン

・大山小麦使用の パリッふわっ バケット

・米粉と全粒粉の しっとり カンパーニュ

「おいしい!めっちゃおいしい!」

と、嬉しそうな笑顔を浮かべるももさん。

そうです。自画自賛なんです笑

「自分が自信を持って、おいしいと言えるものしか提供しません」

と、真っ直ぐな目で話している姿が印象的でした。

 

それも、そのはず。

 

ももさんは1年半の間、毎日パンについて勉強と探求を続けました。

 

その結果、自信を持って提供できる3つのパンにこだわり、

口コミによってファンが増え続けました。

「素材の味を楽しんでほしい。

甘さや添加物でごまかしたパン作りはしたくない」

ももさんから、並々ならない意気込みを感じました。

 

また、【Boulangerie Le Peche】では、パン屋さんには珍しい予約制を採用しています。

 

予約制にすることで、食品ロスにも配慮しています。

 

また、万が一、キャンセルになったとしても、

パンを提供できるルートも確保している徹底ぶりです。

 

メニューを3つだけに絞って、

「米粉と小麦が共存するパンやさん」

確立させていこうと奮闘されています。

 

これからやりたいことは?

・パンランチをしたい

「友人が作ったものを使うことが一番贅沢だから、

地域の野菜などを集めて、

地産地消で作ったスープと一緒にパンを出したい」

「有名なパン屋になりたいと言う野望はないけれど、

他のパン屋とはちょっと違う、記憶に残るパンと

私らしさを活かせる場づくりをしたい」

私らしさを活かせる場と言ってましたが、

その発言の裏側には

米農家さん、地域の野菜作りをしている方、

お子さんやおじいちゃんのお話も聞けて、

ナチュラルに周囲の人のことを想いながら

活動をしているように感じます。

 

それがももさんらしさなのかもしれません。

 

 

・移動販売車

趣味が釣りだというももさん

「釣りイベントでの、出店活動もしていきたい」

「パンに限らず、お米や米粉の販売もしていきたい」

と、ここでもお米農家さんへの配慮があって

根っからの優しさが詰まっている人なんだなと感じます。

 

 

・おばあちゃんになってもパン屋を続けたい

「まだまだ先の話ですが、

おばあちゃんになっても、平屋のこじんまりした工房を作って

家庭菜園をしながら、身近な人にパンを提供できたらいいな」

きっと本当にパン作りが好きだからこそできる発言で、

本当においしくて素材を大事にしたパンを

必要としている人にしっかりと届けたい。

今回はそんな信念をしっかりと持っている

ちょっとファンキーだけど心優しいももさんと

Boulangerie Le Pecheの物語でした。

 

 

Boulangerie Le Pecheはこちらをチェック

Instagram  https://www.instagram.com/momokoubou/

LINEからもお問合せができます。⇓⇓⇓

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george88

代表Bonstory
デザイン・プリントを通じて、絆をつなげる『魅力創造発信基地』 大阪府出身、神戸市在住/// 広告企画会社にて展示会ブースのデザイン・プロデュースやイベントアドバイザー等を経験/// 「ウェア関連のオリジナルプリント」「移動式プリンティングカー」「企業の掲示物・展示物のデザイン / 空間ディスプレイ・レイアウトデザイン」「地域イベント企画」などの活動をしている。
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この記事を書いた人

デザイン・プリントを通じて、絆をつなげる『魅力創造発信基地』
大阪府出身、神戸市在住///
広告企画会社にて展示会ブースのデザイン・プロデュースやイベントアドバイザー等を経験///
「ウェア関連のオリジナルプリント」「移動式プリンティングカー」「企業の掲示物・展示物のデザイン / 空間ディスプレイ・レイアウトデザイン」「地域イベント企画」などの活動をしている。

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